彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「涼子ちゃんを失うなんて耐えられない!お願いだから、そんなことしないでくれ!!実行したら、大嫌いになるよ!?」
「り・・・凛君・・・!」





ギュッとさらに抱きしめれば、涼子ちゃんが両手を私の背中に回してくれた。





「ぐす・・・ご、ごめんなさい・・・凛君の役に立ちたくて・・・!」
「涼子ちゃんは側にいてくれるだけで僕は良いんだよ!二度と、自己犠牲を払おうとしないでくれ!」
「・・・・・うん・・・・!」





私の腕の中でしくしく泣く女子に、私も心の中で泣く。





(あああああああ!!瑞希お兄ちゃんとのお写真が1枚死んだァァァ!!)





〔★凛の頭の中は、瑞希のことばかりだった★〕



(どうしたもんかな・・・。)



トンファー2本を床において、泣いている涼子ちゃんの頭をなでながら天を仰ぐ。





(敵に拳銃を撃たせないようにするのはまず無理だ。)





そうなると―――――――――



スッ・・・・。



「ぐすぐす・・・凛君・・・?」
「涼子ちゃん、獅子島さんの側にいて下さい。」
「・・・凛道、策を思いついたのか?」
「まあ、そんなところです。獅子島さん、涼子ちゃんをよろしくお願いします。」
「任せておけ。」





どちらともなくうなずき合う私と獅子島さん。
こうして私は、トンファー2本をそれぞれ腰に差して、四つん這いの姿勢で、獅子島さんと涼子ちゃんから離れる。





(トンファーだけで戦うのはこちらに不利。)





だったら―――――――





(キッチンアイテムとコラボして戦えばいい!!)





「凛君、何してるのですか!?」
「武器作り♪」
「え!?」
「凛道それだと――――――」
「凛道蓮!!これ以上は待てないぞ!!大人しく姿をあらわせ!!」
「―――――――――いいだろう!!北条高校のヒットマン!!」





相手の呼びかけにあわせて、四つん這いでキッチンの床を進み、カウンターの前で動きを止める。