彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「凛たん、烈司さんのところにもおいでよ~♪今なら、ほっぺにチューもついてくるぞ~♪」
「それはあたしの役目よ、れーちゃん!!おやめ!!」
「モニカちゃん。」
「いらっしゃい、凛ちゃーん♪んーちゅ♪」





口をすぼめる烈司さんの背中を叩くと、瑞希お兄ちゃんに抱きしめられている私の右頬にキスしたのが朝霧モニカさんハタチです。
瑞希お兄ちゃんのマブダチにして、性同一性障害の見た目は男性だけど女性になります。
だから、瑞希お兄ちゃんもモニカちゃんを【女性として認識して】接しています。
容姿がすごく整っていて、モデル級の美形で、お肌もキレイな上に8頭身であります。
この人も元ヤンで、初代龍星軍の遊撃隊長として、『唯一の女子』として活躍をしました。
元ヤン時代はバリバリに活躍し、女子という理由で悪のゴレンジャー・ピンクと呼ばれていました。
引退して、私に総長を継がせてからは、かげからサポートして下さる黒子ファイブの3号として、未熟な私を応援して助けて下さっているのです!
現在はファッション関係の学校に通いながら、ネットショップ『DAIANA(ダイアナ)』を経営しています。
自分が男性的な容姿だと理解していることや、人間関係上、カミングアウトしてないこともあって、臨機応変に『男』と『女』を使い分けています。
本名は『勘兵衛(かんべえ)』というのですが、その呼び方をすると男らしい口調になってブチギレます。
近いうちに、戸籍も含め、女性になる予定だそうです。
カッコいいので、ちょっともったいないけど、女性になることがモニカちゃんの長年の夢なので無事にかなってほしいです。
私を大切にしてくれるのですが、『Felicita(フェリチータ)』に来るといらっしゃいのちゅーを、『Felicita(フェリチータ)』から帰る時はバイバイのチューを頬にする、過剰なスキンシップをしてくることに、最初は戸惑いましたが、今は慣れました。
慣れるって怖いですね。





「あ~ん♪あいかわらず、凛ちゃんのほっぺ、やわらかーい♪食べちゃいたいぐらいだわ~♪」
「食べないで下さい。」
「つーか、かじったりするなよ!?凛は俺の弟なんだからな!!?」





あ、瑞希お兄ちゃん関連で、忘れるところでした!
瑞希お兄ちゃん、私とは血のつながりはありませんが、実の弟のようにかわいがってくれます♪
だから私もそれに便乗して、こうやって甘えられるのです♪
よきかな、よきかな♪