彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「あー・・・そうなのですか。それじゃあ、ちなみにですねー今は、修羅場でしょうか?修羅場じゃないでしょうか?」
「修羅場じゃない。」
「修羅場です!!」
「・・・。」





〔★正反対の返事をされた★〕





「あの・・・同じ状況なのに、どうして答えが違うのですか?」
「それはー」
「それは涼子ちゃんが素人だからだ。」





メガネの友達の言葉をさえぎりながら、怖い先輩は言った。





「場数さえ踏んでれば、これぐらいの奇襲はすぐに鎮圧できる。」
「・・・獅子島さんの経験論が正しければ、僕は涼子ちゃんの発言を信用します。」
「凛君!わかってくれるのですね!」





ガバッと抱き着いてきた友達を、しっかりと抱き留めながら言った。





「もちろんだよ、涼子ちゃん。怖い思いをさせてごめんね?僕が来たからもう大丈夫だよ。」





落ち着かせようと優しく言ったのだけど――――――



「無理です!」



否定された。



「え?なんで?」



聞き返せば、私の首に顔を埋めていた涼子ちゃんが、私の顔を見ながら言った。





「相手は、拳銃を持った北条高校からのヒットマンです!それも、一丁だけではなく、パッと見ただけで10個は拳銃持ってました!」
「警察には通報しましたか?」





〔★凛は国家公務員の名前を出した★〕





「ごめんなさい、凛君!通報しようにも、私のスマホはテーブルの上で・・・!」
「獅子島さんは?」
「俺は自分の部屋だ。」
「じゃあ、僕が通報しますね。」





そう告げて、スマホをポケットから取り出したのだが―――――――――

ガシ!

「キャッチ&リリース。」

ポーン!

「きゃあああ!?」
「あああああああ!?瑞希お兄ちゃんに買ってもらった僕のスマホ―――――!!」





あろうことか獅子島さんは、私のスマホを裏口のドアの方へ投げてしまった。





〔★瑞希名義の凛のスマホ、手の届かない場所へ行った★〕