彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






ヤマトのGSX1300Rハヤブサで瑞希お兄ちゃんの店舗兼住宅へと到着する。





「わーい!瑞希お兄ちゃーん♪」
「うはははは!!凛、先に行ってええでー!」
「うん!ありがとーヤマト♪」
大親友のお言葉に甘え、スタコラサッサと裏口から建物に入る。
「瑞希お兄ちゃん、こんばんはー♪凛道蓮、ただ今来ま――――――――♪」
「―――――――――凛君!!」
「凛道伏せろ!!」



パンパンパン!!

「ひっ!?」



怖い人の怒声が上がったことで、言われた通りその場に伏せる。
同時に、キッチンから細マッチョな腕が伸びてきて、私の首根っこをつかんだ。



「来い!」
「ひえ!?」



グイッと、引っ張られ、私の身体はキッチンの中に吸い込まれた。





「なななな!?」
「ケガは!?」
「大丈夫ですか、凛君!?」





目を白黒させる私の前に、般若顔の獅子島さんと、真っ青な顔の小林涼子ちゃんがいた。

2人共、心配そう・・・・獅子島さんは心配なのかな?

まあ、とにかく・・・涼子ちゃんが心配そうにしてるので、私は何となく察してしまう。





「えーと・・・獅子島さん、涼子ちゃん、こんにちは。もしかして今現在僕らは――――――修羅場ですか?」
「フン!こんなもの修羅場のうちに入らん。」
「ええ!?修羅場ですよ、伊織さん!」





ふんぞり返る獅子島さんとは対照的に、違う違うと首を横に振る涼子ちゃん。





「えーと・・・どちらが正しいかはさておき・・・いつの間に、獅子島さんを下の名前で呼ぶほどフレンドリーになったのですか、涼子ちゃん?いつから伊織さん呼びに??」
「ズレてますよ、凛君!?今、そういう時と場合じゃないです!!」
「今日からだ、凛道。俺も彼女を涼子ちゃんと呼ぶ。」





焦っている涼子ちゃんとは真逆に、冷静な口調で答える獅子島さん。