「ああ・・・俺らは帰る。またな、凛。邪魔したな。」
「お邪魔じゃないですよ!なんなら、上がって行って下さい!お茶でも!!」
「うはははは!!凛、凛、それわしのセリフ―!」
「わかってますよ!瑞希お兄ちゃんのために、お茶用意してくれるよね、ヤマト!?」
「うはははは!!凛の頼みは断れんの~!」
「ということです!瑞希お兄ちゃん、ヤマトの家でお茶を飲んで―――――――♪」
「帰る!」
「え?」
「うは?」
「わりぃけど、このあと俺ら仕事なんだ。仕事の合間で来たんだ。」
「え!?僕のために、貴重なお時間を使って来て下さったのですか!?」
「っ!?・・・・当たり前だろう?凛は、銀河一大事な俺の凛だからな?」
「瑞希お兄ちゃん・・・!!」
「じゃあな!」
そう言うなり、瑞希お兄ちゃんは自分のバイクのロックを外してまたがる。
そんな瑞希お兄ちゃんに素早くヘルメットを差し出せば、私の頭をなでてからかぶってくれた。
「ほれ、烈司もかぶれ。」
「おい、おい、俺も凛たんから受け取りたかったんだぞ~?」
「うっせぇよ!」
ブロロロロロン!ブローン!!
瑞希お兄ちゃんがエンジンをかけるのに合わせ、後部座席に烈司さんが座る。
(ああ・・・私の定位置に甘いマスクの男前野郎が座りやがって・・・)
「じゃあな、凛!」
ブローロロロロン!ブローン!!
ジェラシーを感じてる間に瑞希お兄ちゃんは、軽やかに走り去ってしまったのだった。
(本当に何ということでしょう・・・・・・!!)
そこまで思い出して大きくため息をつく。


