彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「凛たんが心配だから、俺に凛たんの居場所を探させるとか・・・そこはまあわかるからいいぞ?けど、ごじゅうあらしと一緒にいたからって、そこまで凹むことないか、弟よ?」
「誰がオメーの弟だ!?弟はオメーだ、烈司!兄貴分である俺に、変な言いがかりつけるなよ!」
「はあ~・・・いつもは、どっちが兄貴分化で白黒つけるとこだが―――――――――――――――――今は凛たんが優先だ。」
「・・・何が言いてぇーんだよ?」
「前よりも、凛たんはオメーになついてるだろう?それなのにお前、最近好かれてることに困ったって面してる時があるぞ?」
「な!?そんなこと――――――――!」
「いや、瑞希お兄ちゃん困った顔してるね。『弟分の烈司さん』から見ても、そう見える時ある。マジで、どうしたべ?」
「!?」
「どしたんだよ、『兄貴』?」
「・・・・・俺は!凛に好かれるのは嬉しいんだよ!!ただ――――――・・・・」
「なによ?」
「ばっ!?ばーか!なんでもねぇよ!眼下行けボケ!」





焦りながら言うと、赤い顔で黙り込んでしまう瑞希。
視線は、凛道蓮を見据えたままで。





(・・・・・・相変わらず、隠し事が下手くそだわ・・・・・。)





そんな幼馴染に、何かあったと確信しつつも、それ以上は追及しない烈司。







(言えるわけないだろう!!)


クソ烈司の奴!!


ヤブ占い師のくせに、勘だけはさえやがって!!


絶対、しゃべんないからな!!







(俺と凛が口同士でキスしちまったなんて――――――――――――――――!!!)



下手すりゃ近親相姦!!

気色悪いはず!!

ムナクソ悪いはず!!

凛はきっとそう思ってる!!

俺だけだきっと!!







(あの瞬間を思い出して、心地よく思っちまうのは―――――――――――!!!!)







ブンブンと首を横に振れば、犬かよ?と、烈司から苦情がきた。
そんな兄貴分に舌を出して答えてから、再び視線を凛に送る。
組手をする凛は、本当に名前通り凛々しくて、純粋無垢なキレイなものに見えた。