彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)




「はっ!」



受け身の姿勢から、ケリを繰り出し、ヤマトの足にぶち当てる。



バシ!!

「痛った!!そこ弁慶の泣き所やないかーい!?うはははは!!」
「知っててやったんだよ!」

シュバ!



そう言っておき上がると、こぶしをヤマトの方へ突き出す。



「うはははは!!」

バシ!



これをヤマトは肘でガード。



「うはははは!!わしからも♪」

ビュン!



風を切る音と共に、鋭い突きが私に迫ったが―――――――



「残念!!」

バシ!



今度は私がヤマトのこぶしを肘でガード。



「うはははは!!やるの―凛!?」
「ヤマトこそ!?」

ビシ!

バシ!

「うはははは!!凛!!ガードかたいやんけー!?タイマンでも、この調子、維持しいやー!?」

ドス!

バシ!

「ありがとう!瑞希お兄ちゃんの顔に泥を塗らないようにするよ!!絶対に!!」

バキ!

バシ!

「うはははは!!妬けるのぉ~!惚気かいなー!?」

ヒュン!

バシ!

「もちろん!僕、瑞希お兄ちゃんだーい好き♪」



私とヤマトのこぶしが交差して、時折足技が飛び交う。
真剣勝負だったので、気づきもしなかった。





「いいなぁ~瑞希~凛たんに、『だーい好き♪』なんて言われちゃってさ~?」
「う、うっせーよ、ばーか!」





単車の陰から、凛とヤマトの組手をこっそりのぞく2つの影。
真田瑞希と宗方烈司だった。





「やっぱり凛の奴、ごじゅうあらしのところにいるんだな・・・。」
「あれ~?なによ瑞希ちゃん?もしかして、やきもち?ヤマト君にやきもちかぁー?」
「べ、別にちげーし!凛がヤマトとつるんでるのは、前々からだろう!?」
「そりゃそーだ♪けど・・・瑞希の原料と凛たんが会ってから、オメーやけに凛たんの事意識してねぇーか?」
「はあ!?んだぁそりゃ!?意識なんかしてねぇよ、ばーか!!」
「いや、しまくりでしょう?前は、これぐらいの言い方じゃ、突っかからなかっただろう?マジで、どうしたべ?」
「なにもねぇーっていってんだろう!?つーか、静かにしないと凛に見つかるだろう!?」
「はあ~?オメーの声の方が、でけーっての!何があったか知らねぇけど、過保護もほどほどにしねぇと、反抗期がきたら大変だぞー?」
「ケッ!凛の反抗期ぐれー屁でもねぇーぜ!」
「お前・・・マジでどうした?」





腕を組み、そっぽを向く瑞希に烈司は聞く。