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靴を脱いで廊下に上がるなり、高崎主任が前方右手を指さした。
「部屋を片付けたいから、その間にシャワー使って」
えーっ、片付ける前の素の生活を見たいのに。
真正面にあるドアの先がリビングになっているのだろう。
目を凝らしても、すりガラスを透視することはできなかった。
「その前に着替えとタオルが要るな……待ってろ」
ひゃあ!
この流れは、憧れの彼シャツ⁉︎
……っと、“彼”ではないや。
でも、先輩シャツ、もしくは主任シャツ!
心躍らせた私が手渡されたのは、首の詰まった青のTシャツに黒のハーフパンツだった。
と、それから布ベルト。
「ハーパンは腰の紐を縛っても緩いだろ。上からこれで押さえとけ」
お、おうっ、何とも色気のなさそうな……
主任をドキッとさせられる開襟シャツがいいのになあ。
あっ、やっぱりそれは大胆で恥ずかしいから、パーカーのほうがいいかも⁇
とにかく、これじゃないことだけは確かなんだけど……



