あの日の好きが、まだ胸で息をしてるから、君にもう一度伝えたい

放課後、練習が終わると、美奈と俺はだいたい一緒に帰った。



途中の売店でお菓子を買って、校門で明弥(あまね)と合流する。



明弥はクラスメイトで、ダンス部ではないけど、よく練習を覗きに来ては俺と美奈を冷やかしていた。



「お疲れー!またへばってたな、凪」



「お前来るたびにそれ言うな」



「でもさー、マジでお前がダンス部入るとか誰も予想してなかったぞ?」



「余計なお世話だ」



明弥は人懐っこい笑顔で、からかいながらもジュースを奢ってくれる不思議なやつだった。



気がつけば、俺、璃菜、美奈、明弥の4人で帰るのが当たり前になっていた。



土曜日にカラオケに行ったり、駅前でたこ焼きを分け合ったり、みんなでいる時間がどんどん増えていった。



俺の気持ちは、きっとバレてないと思っていた。



璃菜と笑い合うとき、胸の奥で“この時間がずっと続けばいいのに”と思った。



でも、それを口にしたら終わってしまう気がして、何も言えなかった。



だからこそ、あの卒業式の日までーー



俺は、ずっと隠していたんだ。