あの日の好きが、まだ胸で息をしてるから、君にもう一度伝えたい

専門学校の1年目が終わろうとしていた11月。



璃菜を駅前で偶然見かけた。



見たことがない女性と楽しそうに話しながら歩いていた。



会社帰りらしく、髪を下ろした璃菜は少し大人っぽくて、でも笑い方は何も変わってなかった。



俺の心臓は勝手に跳ね上がった。



家に帰って、スマホを握ったまま寝返りを繰り返した。



“このまま諦めたくない”



そう思った瞬間、指が勝手に動いていた。



『言いたいことがあるから電話してもいい?』



メッセージを送った直後から、心臓がバクバクして止まらなかった。



既読がついても、返事がすぐには返ってこなかった。



布団に潜ってスマホを握りしめたまま、1時間、2時間。



その夜は眠れなかった。