不良お兄様とわたし




「今まで誰一人、無事だった奴はいないんだ」


「俺達も何回別室で説教されたことか…」


「僕や、大和、ヒロはまだ坂城に殴られた事ないけど…悠は…」


「お兄ちゃん…殴られたの?」 


心配になってお兄ちゃんの方を向いたら、ポンッと頭を撫でられた 


「心配すんなっ紫音が心配するような事はしねぇよ」

「…約束だよ?」


お兄ちゃんが小指をたてた 

「約束する」


私はその言葉を聞いてお兄ちゃんの小指に自分の小指を絡ませた