お兄ちゃんは頭をぽんぽんっと撫でてくれた
「もう遅いし早く帰るぞ?」
薫さんが私の手を取り、引っ張ってくれる
「紫音ちゃん行くよー?」
大和さんは後ろから背中を押してくれる
「いつまでもこんな所にいちゃ寒いからなー」
「紫音の鞄はコレか?」
俊也さんが何処からか私の鞄を見つけてきてくれた
「ほい紫音♪携帯落ちてたぞー♪踏まれなくてよかったな」
轍くんが床に転がっていた携帯を拾ってくれた
(多分杉山が投げ捨てたんだ)
「……」
沢井くんは黙って隣を歩いてくれる
なんだかとても安心できるなぁ
皆さん、本当にありがとうございますっ
その日は無事に(?)終わりました

