不良お兄様とわたし




千鶴のすぐ後ろに車がきた 


「では皆さん、またいつか何処かで♪…紫音ちゃんもばいばい♪」



「っ…」




「まて!千鶴っ!」



千鶴は車に乗って消えてしまった 



俺は直ぐ様紫音に駆け寄った 




「紫音!大丈夫…じゃないな…………ごめんな?兄ちゃんがしっかりしてればこんな事にはならなかったのにっ…!」



紫音はゆっくり首を横に振る 



「ううん。お兄ちゃんのせいじゃないよ…助けてくれてありがとうお兄ちゃん、皆さんもありがとうございます」



薫は紫音に抱きついた 



「紫音ちゃーん!ごめんねー!」


「薫さん…」


「紫音…すまなかった」


「俊也さん」


「見つけるの遅くてごめんね」


「大和さん」


轍くんは私の前で頭を下げる 


「すまんっ紫音…俺とヒロがしっかりしてればこんな事にならなかったのに…!」



「轍くん…皆さん、もう誤らないで下さい……私にも否があるんですから…こちらも、心配かけてごめんなさい…」