不良お兄様とわたし




携帯をぱたんっと閉じてこちらに振り向く 



「さてと…っと。何か知りたそうな顔してるねぇ」



「っ…杉山、さんとお兄ちゃんは知り合い?」



ちょっと怖かったけど…負けたくないから震える声を一生懸命振り絞って話す 







コツコツコツ…と一歩ずつ近づいてくる杉山に対して、私は一歩ずつ下がる 




「そんなに逃げないでよ♪」




「っ―――…ここに連れてきた怪しい人から逃げない方が可笑しいでしょ?」




「まあ、確かにね♪……うん、俺、君の事気に入ったよ」



「………は?」



思わずすっとんきょうな声を発してしまった 





「君、可愛いし、こんな状況でも反抗してくる態度とかさ…いじめたくなるだろ?…反抗できなくなるくらいまで♪」











――――ゾクッ



背筋が凍る







こいつ、やばい… 



「まあ、いじめる前に少し昔話しをしてあげる」