「麗奈ーーー!起きて、朝!」


「んー、もうちょっと〜…」


「麗奈、起きろって。遅刻する。」



「うわ、玲央」


「うわって、毎朝起こしてんだろ」



毎朝、玲央の声で起きる私。



「んー、ごめん。ご飯食べてくる〜…」


「はいよ。」




ご飯食べながら、玲央が髪の毛梳かしてくれて。



『あ、玲央おはよー。いつもありがとうね〜。』


「慣れてる(笑)」



お姉ちゃんも起きてきたみたい。


「私だってね、ちゃんと起きたいんだよう…」



「今日は、後ろで括るね。」


「うん、ありがと〜。」



「うわ、やば!こんな時間かぁ」


「朔と瀬那は越せるっしょ」


「はは、あの二人私より起きないもんね(笑)」



「はよ」


「おはよ、理子、真尋」


「あー!麗奈おはよーっ、今日も可愛いねえ」



毎日、理子から愛でられる朝の挨拶。


「理子、くっつきすぎ」



「そんなことないもん!」



「真尋、朔達起きてるー?」



「進んでたら、いつの間にかいるっしょ。」



「いつものパターン(笑)」




朔と瀬那は、登校中、走って2人で来る。


しばらく、行きなれた道を歩くと、後ろから私らを呼ぶ声。




「まじおせ〜」



「そう言うなら、朔と俺のことも起こしてもらっていいですかね、玲央と真尋」



「あー!だめだよ、そしたら、私起きれない!」



「理子も起きれなーい」



「しょうがないって、3階が麗奈と玲央。4階が俺と理子。5階が瀬那と朔なんだから」



学校について、教室に入ると、玲央が思い出したかのように言う。



「今日、飯食いに来る?来るなら、俺今日そっちでバイトだし、一緒行こ」



玲央のお父さんとお母さんとお兄さんの那緒兄で経営してる、カフェ&BAR。



お兄さんの那緒兄が、夜BARで働いてて、お昼のカフェは、お父さんとお母さんが切り盛りしている。



朔と玲央は、那緒兄のお手伝いしている。



私が、両親が居なくて、お姉ちゃんと2人暮らしだから、お姉ちゃんの飲み会がある日は、大抵、那緒兄の所でご飯を食べさせてもらってる。



「ありがとう、そうしようかな?」



「理子もたまには、那緒兄のご飯食べたーい!」



「理子も来る?朔も今日来るし、なんなら皆来る?」



「俺はいいよ、今日飯の当番俺だし」



真尋の所も、お姉ちゃんと2人暮らし。



順番で、ご飯作ってるみたい。




「そっか、なら瀬那はー?」



「俺塾〜。」



「え、瀬那塾行きだしたの?」


「何気成績この6人の中で1番やべーの」




「おつー。」





こうやって、6人で話してる時が、いちばん楽しい。




だから、ずっとこの時間が続いて欲しいのに。




なんで、神様は意地悪なの?