先生と拒否柴系女子【本編】

 私と兄の関係は、不仲とまではいかないものの、病的なまでに神経質すぎる兄と、超がつくほどルーズな私が二人で暮らして、うまくいくはずもないだろう。
 些細なことで毎日ギャンギャン叱られるのは鬱陶しく、私は上京して初めて兄の秘密を知った。
 兄には年下の彼氏が居て、私がこの部屋に送りこまれる前は、その彼氏・佐々木くんと半同棲していたのだ。
 兄からは、「このことを俺に無断で親に話したら、お前を社会的に抹殺してやる」と言われている。果たして、どうやって社会的に抹殺するつもりなのかは知らないが。
「じゃあ、この部屋に住民票だけおいて、佐々木くんの部屋で暮らせば?そのほうが、お互いハッピーじゃん。母ちゃんには黙っててあげるからさ」
 そう言うと、兄は嬉々として出ていった。
 兄が出ていって1週間もすると、それまで整然としていた部屋はぐちゃぐちゃになり、今に至る。