先生と拒否柴系女子【本編】

 兄は、高望みして浪人と中退を繰り返したが、30歳で卒業した大学は三流。行政書士の試験も、15回も落ちる人などそうそうおらず、やっとのことで合格したのは、つい最近のことである。
 姉や兄とは、かなり年の離れた末っ子の私は、3人の中では勉強こそできたものの、このルーズすぎる性格が、年老いた両親を失望させた。
 学生会館を追い出された私のことを、両親は兄の住む団地の同室に放り込んだ。
 私にしてみれば、姑だけでなく小姑まで同居という可哀想な姉のため、私も姉のところに同居して、嫁いびりされた時には倍返ししてやりたかったのに。
 姉の夫はバンドマンで、未だに定職に就かず、親の脛をかじっている。そう遠くない将来、8050問題の当事者になるのは確実だろう 。
 厄介なことに、姉は子供の居ない専業主婦で、嫁ぎ先の遺産と年金で養ってもらっている。それが、実家の両親には負い目らしい。