先生と拒否柴系女子【本編】

 最終的に、10曲ほどに絞り、それを先生に提案した。
「この中で、先生の好きな曲があればいいんだけど」
「ありがとな!どれどれ⋯⋯あっ!」
「何?」
「実は、俺もこれは候補に入れてたんだよ。ジョージ・ベンソンの“変わらぬ想い”をね」
 世の中に、ラブソングは腐るほどあるのに、まさか同じ曲を考えていたとは、なかなかの奇遇だ。
「だったら話は早いわ。その一択でいいじゃないですか」
「そうだな。じゃあ、譜面を用意するから、特訓をお願いしていいかな?」
「なんなら、私が譜面を作ろうか?既成のやつのほうが素敵なアレンジだろうけど、難易度が合わないかもしれないし」
「そんなことまでできるのか?」
「まあ、あくまで地元限定だったとはいえ、できる子だったから」
「至れり尽くせりだな。ありがとう。でも、無理はしないでくれよ。その為に勉強する時間がなくなって、成績が下がってもまずいし⋯⋯」