先生と拒否柴系女子【本編】

 鶴田一郎の美人画か⋯⋯それなら、悪い気はしない。
 私は、みんながどうしてそこまで、目を大きく見せることに拘るのか、イマイチ理解できない。
 私はパッチリした目ではなく、つり目なのだが、そのことをコンプレックスに思ったことがなく、昔から、
「将来、山口小夜子みたいになりそう」
 などと、周りの大人たちからは言われていた。
 お察しの通り、小夜子という名前の由来は、両親が山口小夜子に憧れていたからとのことで、その安直な名づけはどうかと思うが。
「千沢は今、17才だろう?時期的にも、まるで太郎の生まれ変わりかと思うよ」
 犬の生まれ変わりと言われるのは実に不本意だが、先生の私に向ける眼差しがあまりにも優しかったから、怒れなかった。


 今夜もまた、ブツブツ言いながらも先生は私の部屋の片付けを手伝ってくれている。
「あれ⋯⋯?この写真って、昔の千沢だよな?」