先生と拒否柴系女子【本編】

 散らかり放題の部屋に戻ると、シャワーだけ浴びて、すぐ横になった。
 余裕のある時は、夜はゆっくりお風呂に入り、朝はさっとシャワーを浴びるのだが、何しろ今夜はもう遅い。

 朝になると、暴走族かと思われそうな勢いでバイクを飛ばして学校へ向かう。
 いつものことだが、遅刻寸前か、遅刻するかのどちらかである。
「小夜子!またギリギリだね」
 遅刻仲間が、そう言って笑う。
「間に合えばいいの、ギリギリでも」

 私は神岡出身で、現在は都内の大学付属高校3年生。
 学校に寮がない為、去年の途中まで規則の厳しい女子学生会館に住んでいたが、度重なる門限破りに加え、バイク禁止という規則を無視した為、追い出されてしまった。校則のゆるい学校側は、バイク通学を暗黙の了解で認めているにも関わらず。

 専業主婦の姉と、行政書士になったばかりの兄も、都内に住んでいる。