先生と拒否柴系女子【本編】

 先生は、少し驚いたあと、
「うーん⋯⋯この場合、どっちのほうが健全なんだろうか」
 何か考え込んでしまった。
「先生?どしたの?」
「ああ⋯⋯いっそ、女子の心理を率直に聞かせてほしい。一人暮らしの部屋に男が来るのと、一人暮らしの男の部屋に行くのと、どっちのほうが精神的に苦痛?」
「へ?それは、相手によりますよ。嫌いな相手ならどっちも苦痛だし、そうでなければどっちでも大丈夫」
「なるほど⋯⋯わかった。じゃあ、俺も自分の食べる分を持ってくるよ」
 三分後に戻ってきた先生は、
「じゃあ⋯⋯お邪魔します」
 玄関のドアを開けっぱなしにして入ってきた。
「先生ってば、尻拭かず」
「いやいや、ドアは開けておいたほうが⋯⋯」
「開けたままじゃ落ち着かないよ」
 私は、玄関のドアを閉めると、冷蔵庫の中を見た。
「先生も飲み物はシリカ水でいい?それしかなくて」
「シリカ水?」