先生と拒否柴系女子【本編】

「凄い⋯⋯!たった一時間でこんなに綺麗になるなんて」
 感心した私は、パチパチ拍手をする。
「いやいや!どうしたらあそこまで散らかるのかって話だよ」
 先生は呆れ顔で言う。
 これは今まで何処にあったっけ?と、ある段ボールの中を見ると、そこにはDVDが沢山詰まっていた。
「あ!先生、あったよ!【フィールド・オブ・ドリームス】」
 そう言ってDVDを渡すと、先生は小さくため息をつき、
「飯は?ちゃんと食ってるのか?」
「ええ。コンビニ弁当か牛丼が殆どですけどね」
「ダメダメダメ!成長期の子が、そんな偏った食事じゃダメだよ!」
「健康そのものなのに」
「今はよくても、のちのち大変なことになる。しょうがないなぁ⋯⋯夕飯、二人分作って、あとで持ってくるよ」
「え?そんなの、いいですよ!」
「たまたま同じ団地だったとはいえ、教え子のセルフネグレクトを看過するなんてできない」