先生と拒否柴系女子【本編】

 確か、どこかにDVDがあったはずなのだが⋯⋯。
 散らかった部屋の中、あちこち探しても、なかなか見つからない。
「ない⋯⋯ない!」
 どれくらいの間、そうしていただろう。
「千沢ぁ⋯⋯大丈夫か?」
 玄関のほうから、先生の声がする。
「DVD、絶対あるはずなのに、見当たらないんです」
「無理しなくてもいいぞ?」
「ホントにあるんだって!先生も探すの手伝ってくれません?」
「じゃあ、お邪魔しま⋯⋯って、どうしたんだ!?この部屋!」
 遠慮がちに入ってきた先生は、ギョッとして叫んだ。
「どうって⋯⋯片付けが苦手で」
「片付けが苦手どころか、これじゃセルフネグレクトじゃないか!」
「そんな大袈裟な話ですかね?」
「これじゃ心配だよ!DVDはいいから、ちょっと片付けよう」
 そう言って、先生はスピーディーにごみを分別し、ごみ屋敷だった部屋は、一時間もすると、かなりスッキリしていた。