私たちは、屋上で他愛ないことを話している内に、意外と趣味が合うことを知った。
先生が青春を捧げてきたという野球こそ興味はないが、本、映画、音楽などの趣味が、とても合うのだ。
「初めて読んだ遠藤周作の小説は【わたしが・棄てた・女】だったんだけど、フェリー二の【道】に通じるものがある気がしたの」
「言われてみれば⋯⋯。哀しい女の話が好きなのか?」
「ううん、その時の気分次第かな。典型的なアメリカの良心みたいな映画とか、おバカなコメディも好きだし」
「アメリカの良心で思い出した。久々に【フィールド・オブ・ドリームス】が観たいなって」
「ああ、それなら持ってますよ。貸そうか?」
「いいのか?あれ、昔から好きだったんだよ」
屋上から、一緒に私の部屋まで向かうと、
「俺は、部屋の前で待ってるよ」
先生は言う。
「ふーん、紳士だね」
「大人をからかうんじゃないよ」
「はいはい」
先生が青春を捧げてきたという野球こそ興味はないが、本、映画、音楽などの趣味が、とても合うのだ。
「初めて読んだ遠藤周作の小説は【わたしが・棄てた・女】だったんだけど、フェリー二の【道】に通じるものがある気がしたの」
「言われてみれば⋯⋯。哀しい女の話が好きなのか?」
「ううん、その時の気分次第かな。典型的なアメリカの良心みたいな映画とか、おバカなコメディも好きだし」
「アメリカの良心で思い出した。久々に【フィールド・オブ・ドリームス】が観たいなって」
「ああ、それなら持ってますよ。貸そうか?」
「いいのか?あれ、昔から好きだったんだよ」
屋上から、一緒に私の部屋まで向かうと、
「俺は、部屋の前で待ってるよ」
先生は言う。
「ふーん、紳士だね」
「大人をからかうんじゃないよ」
「はいはい」



