『愛満、生きたい?』




今の私なら、まっすぐに答えられるよ。




「うん、生きたい。」




そう思えるのも全部、ミキのお陰だよ。




「ミキ、ありがとう。」




ミキに出会って初めて向き合って“ありがとう”って言った気がする。




『仕方ない!本当に特別だからな!!』






ミキが指を鳴らそうとした。




え…?




「待って!私…!」




ミキのことも何も知らないままだと気付いた。




けど、ミキは人差し指を唇に当てて微笑んだ。




『頑張れ!』





そう一声優しくかけて。





―パチンッ