売られた少女はクールな闇医者に愛される

「着いたよ。」

冬弥が言って、雪菜を車の外に出るよう促す。



「うわーーーーきれーーーい!!」

冬弥は雪菜の地元の丘の上に来ていた。

ネットで調べてここの星空は絶景だと知った。


「すごい!!冬弥さん!!星がたくさん!」

「綺麗だな!!」

冬弥が呟く。

「昔、家族でこの丘でよく満天の星空見てたんです!また見れてすごく嬉しいです!連れてきて下さってありがとうございます!!」

雪菜がニコニコしているので、冬弥の顔も和らぐ。

「でもなんでここに連れてきてくれたんですか?」

「雪菜が昔見た満天の星空見たいって言ってたろ。」

冬弥の言葉を聞いて雪菜が驚いた表情をする。

「あの話覚えててくれたんですね。嬉しいです。ありがとうございます!!」

雪菜はそう言って、また星空を眺めた。