大介の話を聞いてから、雪菜は噛み締めるように働く。

朝も早起きして、朝食を作り、笑顔でご飯を配る。


｢雪菜、もうすぐここでの生活終わっちゃうんでしょ。寂しすぎる。｣

3人で朝食をとっている時に桜が言う。


｢雪菜ちゃんいなくなったら、寂しいわね。また忙しくなるし…。雪菜ちゃん働き者で大助かりだったから。｣

真希も言う。


｢私はめちゃくちゃ寂しいです。お2人のおかげで楽しく働けました。感謝してもしきれません。｣

いつも優しく寄り添ってくれた2人に雪菜は本当に感謝していた。助けてもらったことがたくさんある。橋本組のことがあってから、雪菜がここまで前を向けるようになったのは間違いなく2人のおかげだ。
雪菜は目を潤ませながら話す。

｢真希さんと桜さんには迷惑ばかりかけたのに、いつも優しくて、でもかっこよくて、私の憧れです。｣

｢雪菜ー。私は雪菜のことかわいい妹のように思ってるよ。いつでも会いに来てって言いたいけど、言えないからな……。でも、またどこかで会えるよ！！｣


｢桜さん！！！！｣

雪菜と桜はお互い見合って泣き合う。

真希も少し涙を浮かべながら、優しく2人の頭を撫でた。