売られた少女はクールな闇医者に愛される

その日以降も雪菜の勉強に、冬弥はつきあっていた。


「冬弥さん、ここの問3、分かりますか??」

「あーこれはさっきの公式とこの前覚えた公式使ってやればよくね?」


「あの…この前覚えた公式のうちのどれですか?」

雪菜は気まずそうな顔をする。


「この前のこの公式だよ。これをこう組み合わせたらできるはず…」

そう言って、冬弥は紙に数字を並べていく。


「あー出来たわ。答えは……あってるな。」

冬弥は解答ページを見ながら言う。

「冬弥さん、すごすぎます。なんでこの公式を応用して使うって分かったんですか?」

雪菜が聞く。

「勘!」

「やば!!天才発言すぎます。」

雪菜が目を見開いて言うので、冬弥は笑った。