部屋に沈黙の時が流れる。


「俺の事怖くなったか?言ってなかったもんな。ヤクザの仕事もやってるってこと。」

冬弥がつぶやく。

「ヤクザの仕事は怖いです。だけど冬弥さんのことは怖くない。むしろ冬弥さんがそばにいると安心します。」

雪菜の発言に冬弥は驚いた表情をする。

「安心なんてされたら、ヤクザとして失格だ。」

冬弥がふっと微笑みながら言うと

「でも護衛としては満点です!!」

雪菜がにこやかに言う。

その笑う顔がかわいくて、冬弥は赤くなる。
見られたくなくて冬弥は雪菜の頭をぐしゃぐしゃと撫でる。


「冬弥さん、何するんですかー。」

「お前が、変な事言うからだろ。」

「全然変な事なんて言ってないですよ!!」

雪菜は冬弥にぐしゃぐしゃにされた髪を整えながら告げる。


「今日からまた共同生活だなー。」

冬弥がつぶやく。

「はい!!お願いします!
私、勝手な行動はしないです。取調べされたくないんで笑」

雪菜がニヤッとして話すと

「そうだな!それがいい!俺の取調べは怖いぞ!!」

冬弥がちょっぴり怖い顔をして言った。