竜也もやることないからと言って、ダンボールの中の物を一緒に整理する。

真希から今日は休憩を長めにとっていいと言われたので、部屋で竜也と過ごしていた。


襖が開いて冬弥が入ってくる。

「おつかれ、早かったな。」

「あー。」

冬弥がいつもと変わらぬ表情で適当に返事する。


「取調べ上手くいったか?」

冬弥の空気が少し変わり、チラッと雪菜を見ると目が合う。

「えっ…あー…。」

「橋本組に関する情報とれたのか??」

「あー…。」

「お前さすがだな、今日はどうやって脅したんだよ!!!」

竜也はそう言って、冬弥の肩を組む。


「結構手こずる見立てだったのに……
さては相当追い込ん……」



「竜也!!!もう代わる。部屋出ていいぞ。」

冬弥がいつもより大きな声で、竜也の言葉を遮る。

「お前どうしたよ??褒めただけだろー。」

竜也はそう言って、雪菜にバイバイと言って部屋を出た。