「冬弥、竜也!ダンボール運んで、そのまま護衛のこと教えてやれ。部屋の状態も確認しとけよ。」

「はい!!」

雅人の言葉に2人はすぐ答える。
雅人は雪菜の肩をぽんぽんとたたき、食堂から出ていった。

「じゃあ、雪菜ちゃん俺たちも行こうか!」

竜也がダンボールを持って行こうとする。

「えっあっ……はい。」

雪菜が後ろを振り返ると


「こっちのことは大丈夫だから、行っておいで。」

真希はこうなることが分かっていたかのように言ってくれた。



雪菜の過ごしている部屋に着く。

ダンボールが置かれ、冬弥が部屋の窓を竜也は部屋の中の状態を確認している。

「雪菜ちゃん、勉強好きなん?こんなにたくさん教科書持ってるからさー。俺、教科書なんて家で開いたことないわ。」

ダンボールから教科書を出して、整えていると竜也に言われる。

「嫌いじゃないです。いろんなこと知れるのは楽しいです。」

「すごっ!!」

竜也が言う。


「これからのこと、ちょっと話そうか。」

冬弥が窓の点検を終えて、やってくる。