｢雪菜2日間ありがとうな。｣

帰りの車の中で冬弥が言う。


｢こちらこそありがとう。久しぶりに京極組の人に会えて嬉しかったー！！｣

雪菜は楽しそうに話す。

｢冬弥が組を出る時、必ず恩返ししますって言ったじゃない。私も同じ気持ちだったんだよねー。もちろんあの時の私は何も出来なかったし、そんなこと言える立場でもないって思ったから言わなかったけど。
みんなのおかげで今の私がいるから。｣

雪菜が懐かしむように話す。

｢真希さんや桜さんのようなお母さんになりたいなー。｣

｢雪菜は絶対いい母親になるよ。3人で幸せな家族になろう。｣

日が落ちてしばらく経った暗い道、信号だけが赤く染まる。
冬弥が大事そうに雪菜のお腹を撫でて、雪菜の唇にキスをした。


END

最後まで読んでいただき、ありがとうございました！