｢とうやぁー、らいと元気になった！！｣
｢それは良かったな。｣


診察室で竜也の息子で3歳の雷斗が話す。
冬弥が雷斗に笑顔を向ける。

竜也に対しては、明らかに曇る。


｢竜也さ、もっと普通の格好で来いよ。雷斗を連れてくるのはいいけど、極道丸出しの格好は辞めてくれ。開業医はクリーンなイメージが大事なんだ！｣


雷斗が高熱を出して、慌てた竜也は冬弥のクリニックに連れてきた。
冬弥助けてくれと顔面蒼白で竜也は話しかけてきた。

もちろん雷斗をすぐに診察したのだが、ヤクザみたいな人間が大きな声で冬弥の名前を叫んでいたと少しちまたで話題になった。


もちろんこちらが何もアクションを起こさず過ごせば、みんなも忘れたかのように話題から消えたのだが、冬弥にはもう少しましな格好で来い、もう1回そんな格好できたらもう診察しないと怒られた。


｢悪かったよ。今度は気をつけるからー。｣

竜也はたじたじになった。