冬弥が浴衣を脱ぐ。
整った胸筋に6つに割れた腹筋が目に入る。

服を着ていれば細めに見えたが、鍛えられた体は男らしい。


｢雪菜、痛かったり、怖ければ言って。やめるから。｣


冬弥が入ってくる。

雪菜が痛くて、キュッと目を閉じれば、冬弥が頬にキスをする。



橋本組では気持ち悪さと痛みしか感じなかった行為が冬弥とだとその痛みも嬉しさに変わる。


｢大丈夫か？｣

冬弥が心配そうに聞く。


｢……大丈夫。やめないで、お願い！｣

雪菜はこの痛みさえももっと感じていたかった。冬弥がそばにいることを感じたい。


その言葉に何かが弾けたのか冬弥がギラっとした男の目付きに変わる。


｢もう止められない。｣

冬弥がそう言って雪菜の中で動く。


雪菜の妖艶な声とくちゅりと混じり合う音が響く。

冬弥の動きが止まると同時に雪菜は全身を痙攣させた。



冬弥は雪菜を見つめる。


｢冬弥さん……好……きです。｣

力尽きた雪菜は小さな声で呟く。


｢愛してる。｣
冬弥はそう言って、眠りにつく雪菜に囁いた。