ゴホッゴホッ…

咳がたまに止まらなくなる。

雪菜は喘息の持病を抱えており、小さい頃はよく発作を起こしており、小学生の頃は毎日吸入していた。

叔父夫婦に咳がうるさいと言われたこともあったが、さすがに辛そうにしてると病院には連れて行ってくれた。

中学生になる頃には発作はなくなり、最近は薬も使わず、元気に過ごせていた。

心身ともに過度なストレスがかかり、再発したのだ。


「早く咳止めろ。商品が咳して、中断なんて許されるわけないだろ。」

怒られても、無理なものは無理だ。咳が止まらない。
恐怖と苦しさでどうにかなりそうだ。
この際、死んでしまいたいと思った。

お母さんやお父さんの所に行きたい·····

苦しさの中、意識を飛ばした。