「桜駒ー起きろー」
日曜日。
朝7時を過ぎてもぐっすり寝ている双子の妹に声をかける。
「お兄ちゃんー……」
目を擦りながら起きた桜駒の頭を優しく撫でる。
「朝ご飯できてるよ」
桜駒が起き上がったのを見て、部屋を出た。
一階へ降り、リビングに繋がっているドアを開ける。
この家は大きいから、移動が結構大変。
「聖杜。桜駒は起きた?」
にこっと笑いかけてきたのは母さんだった。
「うん」
「そう」
母さんはまた笑うと、俺の頭を撫でた。
高校生になってこれやられんのはちょっと……。
世の高校生男子なら『何すんだよ!クソババア!』ぐらい言いそうだけど、……母さんなりの愛情表現だってわかってるから。

