地の果てに咲く花2


「桜駒ー起きろー」

日曜日。

朝7時を過ぎてもぐっすり寝ている双子の妹に声をかける。

「お兄ちゃんー……」

目を擦りながら起きた桜駒の頭を優しく撫でる。

「朝ご飯できてるよ」

桜駒が起き上がったのを見て、部屋を出た。

一階へ降り、リビングに繋がっているドアを開ける。

この家は大きいから、移動が結構大変。

「聖杜。桜駒は起きた?」

にこっと笑いかけてきたのは母さんだった。

「うん」

「そう」

母さんはまた笑うと、俺の頭を撫でた。

高校生になってこれやられんのはちょっと……。

世の高校生男子なら『何すんだよ!クソババア!』ぐらい言いそうだけど、……母さんなりの愛情表現だってわかってるから。