近くて遠い幼なじみの恋~私の大好き過ぎる片思い日和~

「これから戦うの?あ、颯太それ私の!」

熱々の揚げ出し豆腐を奪い口に運ぶ花梨。

「あのじいちゃん達か…俺なら無理」

ひぃーッと身体をわざと震わせて口にする
大輝。

「絢も大変だな」

颯太は花梨から揚げ出し豆腐を奪い返して
あーちゃんを見た。

「まあな。でもさちには俺しか居ないだろ」

「男連中だけで盛り上がらないでよー!」

「ごめんごめん!佳奈ー」

「絢くん!さちをどうにかして。左手じゃ、ほらまたこぼして」

「食べるの大変なんだもん…」

骨折したギブスはまだ取れるわけもなく
スプーンを左手に持ち食べ物と格闘中。

「さちは絢くんの隣!私が食べる暇ない」

ぷんぷんと怒る佳奈を宥める大輝はあーちゃんに早く行けと腕で押す。

「ほらな。さちは俺がいないとダメだもんな。ほら、あーん」

これが狙いで隣に座らなかったんだ!!

ムカつくけど箸に乗せられたお刺身は美味しそうでパクっと食い付いた。

「か、からーい!!!!!!!!鼻痛い!!ツーンて」

わさびをこれでもかって乗せてたに違いない。

「あーちゃん酷い!!誰か水ー!」

ビールで潤したくても病み上がりで飲む事も出来ず華から渡された水をストローで飲む。