近くて遠い幼なじみの恋~私の大好き過ぎる片思い日和~

やばい泣きそう。

言って惨めになって涙が出そうになる。
あーちゃんは私が好きなの知ってると思ってた。

でも違う。
知らないからこんな冗談みたいな意地悪が出来るんだ。

「諦めんの早ッ…まぁ分かった。悪かった」

諦めるのとか本当に意味分からない。
謝られるとか…本当に惨めになる

あーちゃんは私の事を幼馴染としか思って無かったのだと痛感させられる。

「朝ご飯出来てるわよー!」

1階から母の呼ぶ声に私達はさっと距離をとる。

下を見続けた私の頭を優しくポンと撫でて部屋をあーちゃんは出て行った。

「変なことするな。浮気者…」

下からあーちゃんにご飯を勧める母の声。
すぐに玄関のガラガラと言う音であーちゃんは断って帰ったのが分かる。

「私も仕事…」

痛い頭と重い身体を動かして下りて行く。

「早く食べなさいよ。それおじいちゃんの
病院に持って行って」

紙袋から見えるじいちゃんの服。

「分かった」

テーブルの上には私の二日酔いの為の
しじみ汁が温かい湯気を立ち上らせていて
私は涙を隠すようにお椀に口をつけた。