近くて遠い幼なじみの恋~私の大好き過ぎる片思い日和~

『絢くんがねー』

「私も驚いちゃったよ。ははっ」

『付き合う通り越して結婚とか早すぎ。
ドラマか?めっちゃうける』

もう笑うしかない。
佳奈も電話越しに笑ってくれる。
お金持ちの結婚なんてこんな物なんだろう。

『朝は起こしに来なかったの?』

その言葉に「うん」と頷くことしか出来ない。
結納の次の日に他の女を起こしに来るわけがない。

響から戻って両親には「明日からあーちゃんは来ない」とだけ話して今朝は父と2人で市場に出掛けた。

『幸、夜は暇だよねー?飲み行こう!私と大輝と颯太(そうた)と花梨(かりん)と華(はな)呼ぶから』

本当はそこにあーちゃんがいて仲良しグループだけどさすがに佳奈はあーちゃんの名は
出さない。

『後で時間連絡するから夜楽しも?』

「うん。じゃあ、夜の為に少し仮眠する」

配達も終わって店番は母に頼み仮眠をする。
とにかく眠りたい。
ベッドに横たわりギュッと瞼を閉じた。