まばゆい光に包まれて、私はステージに立っていた。何万人ものサイリウムが揺れ、私達を呼ぶ声がドームに響き渡る。
「みんな今日もありがとうーー!!
ファンのみんなが居るからこそ、私たちは
沢山の歌を届けることが出来ています!
これからも応援よろしくお願いします!」
アンコールの時はいつも赤色リーダーのりおちゃんが掛け声&みんなでお辞儀をして退場をする
これが、私の日常。国民的アイドルグループ**
「スターライト・ドールズ」**の五十嵐まなみとして、私は今日も完璧な笑顔を振りまく。
幼い頃、私はテレビの中のプリキュアに憧れていた。悪と戦い、みんなを笑顔にする。あの輝きと強さに、幼い私の心は惹きつけられた。いつか私も、誰かを笑顔にできる存在になりたい。そんな純粋な思いが、私をこのステージへと導いた。
でも女の子として恋愛はしてみたかった。
最近は、メンバーと恋愛漫画を見るのにハマっている
まなみはいつも口癖で
「やっぱり恋愛したい泣 でもダメだよね…」
とメンバーのまみちゃんにボヤいていた
まみちゃんはいつも穏やかで
「いつか出来るさー、アイドル卒業したらね♡」
いつも冗談混じりに答えてくれた
その時は思わなかった、あんな出会いが訪れるなんて
