極上の一杯を、いつか君に。

ある日の夜。

食堂で、貴志がエスプレッソマシーンでラテを入れてくれた。
テーブルには、専門学校のパンフレットが広げられている。

「真結。

これから、一緒に頑張ろうな。
俺が開いたカフェで、隣に真結がいるのを、絶対に現実にしたいからさ。

一般教養の勉強をしないとなんだけど、真結にいろいろ教えてもらうかも」

「そんなんで今から大丈夫?
一般教養なら得意だから教える!」

貴志と一緒なら、頑張れる。

夢を諦めない貴志の姿に、勇気づけられたんだ。

「ありがとう、貴志」

そっと、2人の手が自然に重なって、唇に温かいものが触れた。

私は、やっと見つけた夢を切り拓くために、
最初の一歩を踏み出した。

頼れる先生も親友もいる。

隣には、支えてくれるであろう貴志もいる。

お母さん、私はもう、大丈夫。