極上の一杯を、いつか君に。

その後、私は寮に戻って、父親に電話をかけた。

『声色が前より明るくなったな、真結。

俺も、前に進む。

だから真結も真っ直ぐ前を向いて、自分のやりたいことを思う存分やれ。
そして、どんな形でも実を結ばせるんだ。

それを、俺と約束してくれ』

最後にそんな言葉を告げて、電話は切れた。


その後に、久しぶりに電話口で明るい母の声を聞いた。

近況を話すと、とても喜んでくれた。

『真結、貴女は自分の人生をしっかり生きて。

こんな大切なことに気づかなかったなんてね。

気付かせてくれた深月さんには感謝ね』

「お母さんには感謝してるよ。
こうして、何とか寮で一人暮らし出来てるのも、お母さんと一緒に暮らしてたからかな。

ありがとうね、お母さん」