極上の一杯を、いつか君に。

「深明!?」

「雨に濡れてびしょ濡れでしょ。

お風呂に入ってくるといいわ。
場所は麗菜が案内してくれるから。

風邪をひくわよ」

そう言われて、お風呂をいただいた。
その後に、温かいミネストローネが差し出された。

「ごめんね、真結。
真結のお父さん、怪我してないよね?」

「真結。

私の母親によると、少しずつだけれども笑顔を見せる頻度が増えてるって。
真結のお母さん。

真結がいるのが当たり前で、その環境に甘えすぎていた部分があった、とも口にしたそうよ。

歩みはゆっくりだけど、回復するわよ。

そういうカウンセリングを、ずっと母は生業にしてきたからね!

まぁ、私はその母からそちらは継がないけどね」

「そう言うけど、愛する彼氏さんの野球人生に生涯付き添う気はあるんでしょ?

『深明、細かいデータ分析とかを徹夜でやるんだ。

その心意気は熱心でいいんだが、
心配だからしっかり睡眠は取ってほしい』そう、斎藤くんがボヤいてたよ」

「まったくもう、ヨッシーったら。
口を開けば私の心配ばっかりして」