その後、私も救急車で運ばれて行った。一応怪我をしていた。当たり前だが、りのちゃんとは別の車に乗せられた。そんな中も私はりのちゃんの事ばっかり考えていた。
"怪我、大丈夫かな……"
"痛いよね…全部、全部私のせいだ。"
"りのちゃん、いなくなっちゃう…?"
幼ながらも、不安でいっぱいだった。責任で今すぐにも押しつぶされそうだった。
そこで、記憶は途絶えた。

気がつくと、ベットの上だった。私は骨折には至らなかったが、意外と大きな怪我をしていたようだ。
『……は!……夏葉!』
お母さんだ。
『大丈夫なのか……!?!?』
お父さんまで。
2人とも、私のことを心配していた。
『おかあさん、おとうさん』
2人があまりにもアワアワしていたから、落ち着かせるために呼んであげた。
でも、そんな時でも、私はずーっと、りのちゃんのことを考えていた。今考えると、馬鹿みたい。
自分のことなんか放っておいて。りのちゃんのことばっか考えているなんて。
まるで、一種の共依存のようで。