すずきさん…
鈴木さん…
懐かしい声が私を呼んでる。
「莉桜ちゃん‼」
うっすら目を開けると白い天井越しの江本さんの心配した顏。
「医務室だよ。運ばれたんだ」
「すみません…」
ははっと笑って起きようとするけど力が入らずまたベッドに戻ってしまう。
何処から夢で何処からが現実かも倒れたタイミングも覚えてない。
夢でも見たんだと思う。
居るはずのない相手を見て会話した気もする。
そんな非現実なことがあるわけがない。
「ダメダメ!まだ寝てなきゃ。奈緒子を呼ぶから」
「そんなわけには」
「連絡して来る!」それだけ言って携帯片手に飛び出して行った。
「ホント、何やってん…だ、ろう」
昔を引き摺って眠れなくてそれで倒れて江本さんにまで迷惑かけた。
「俺の存在にそろそろ気付いて貰えないかな?」
俺…
ゆっくりと右に顏を向ける。
月の光ではなく太陽の日差しを受けた男性。
「あっ、えっと」
この人は…知ってるけど…知らない。
顏も同じで声も凄く同じだけど絶対に違う。
「西野さん…ですよね」
名前違うし。
私の視力がおかしいんだよ。
「大変、ご迷惑をお掛けしました…」
ベッドから身体を起こし彼に頭を下げた。
鈴木さん…
懐かしい声が私を呼んでる。
「莉桜ちゃん‼」
うっすら目を開けると白い天井越しの江本さんの心配した顏。
「医務室だよ。運ばれたんだ」
「すみません…」
ははっと笑って起きようとするけど力が入らずまたベッドに戻ってしまう。
何処から夢で何処からが現実かも倒れたタイミングも覚えてない。
夢でも見たんだと思う。
居るはずのない相手を見て会話した気もする。
そんな非現実なことがあるわけがない。
「ダメダメ!まだ寝てなきゃ。奈緒子を呼ぶから」
「そんなわけには」
「連絡して来る!」それだけ言って携帯片手に飛び出して行った。
「ホント、何やってん…だ、ろう」
昔を引き摺って眠れなくてそれで倒れて江本さんにまで迷惑かけた。
「俺の存在にそろそろ気付いて貰えないかな?」
俺…
ゆっくりと右に顏を向ける。
月の光ではなく太陽の日差しを受けた男性。
「あっ、えっと」
この人は…知ってるけど…知らない。
顏も同じで声も凄く同じだけど絶対に違う。
「西野さん…ですよね」
名前違うし。
私の視力がおかしいんだよ。
「大変、ご迷惑をお掛けしました…」
ベッドから身体を起こし彼に頭を下げた。



