私の中にあるモノ

ーーーーー思い、出した。

ようやく、全てが繋がった。





そうだ…。私は、あの日…6階のフロアで。

見ては…いけないモノを見てしまった。

そしてそれ以来…私の夢の中に頻繁に現れて。

だけどいつも、白いモヤに覆われて、姿が見えなかった、手で触れることも出来なかった「モノ」。

6歳の時…初めて会った時から、ずっと。

…ううん、そうじゃないね。

私の中に、ずっと居たんだ。

私が、この世に生まれたその時から。




「君が…そう、だったんだね」

…ようやく、白いモヤが晴れた。

その先にいたのは、図書室でずっと見ていたあの本…。

私の心を捉えて離さなかった、竜の挿し絵。

それも、始まりの竜…。…祖竜と呼ばれる、今は失われたはずの存在。

その幻の存在こそが、私をこれまで…ずっと、導いてくれたのだ。