「それでね!隼人くんが――……」
「うっそ!!まじ!?」
……2人は
俺達の存在なんて気にもせず
“恋バナ”を
繰り広げている。
頼むから、勘弁してくれ……。
聞きたくもない話ばかりが
部屋じゅうを行き交う。
恋愛の話なんて興味無いし
関心もない。
……それに
俺の部屋は溜り場か?
頭の中で愚痴をつぶやく俺。
「そう思わない!?」
「あ?……お、おう」
「ねぇ!?ちゃんと聞いてる!?」
「……聞いてます」
酔っ払ったサラリーマンの様に
次々に話す奈々。
さすがの春乃も
この喋りっぷりには呆れたらしい。
俺は疲れを一気に吐き出す様に
大きな溜め息をついた。
奈々の武勇伝を聞き流し
俺はふと、目線を横に向けた。
テーブルをはさんだ向かい側に
亜依は座っていた。
……表情は固く
黙って、うつ向いたまま。
今にも泣きそうな、潤んだ瞳。
強く握り締められた、小さな手。
……まるで
捨てられた子犬の様に
弱々しく、佇んでいる亜依。
“俺が守ってやらなきゃ”
……そう思うのに。
抱き締める事すら出来ない、俺。
……すげぇ、情けない。
「うっそ!!まじ!?」
……2人は
俺達の存在なんて気にもせず
“恋バナ”を
繰り広げている。
頼むから、勘弁してくれ……。
聞きたくもない話ばかりが
部屋じゅうを行き交う。
恋愛の話なんて興味無いし
関心もない。
……それに
俺の部屋は溜り場か?
頭の中で愚痴をつぶやく俺。
「そう思わない!?」
「あ?……お、おう」
「ねぇ!?ちゃんと聞いてる!?」
「……聞いてます」
酔っ払ったサラリーマンの様に
次々に話す奈々。
さすがの春乃も
この喋りっぷりには呆れたらしい。
俺は疲れを一気に吐き出す様に
大きな溜め息をついた。
奈々の武勇伝を聞き流し
俺はふと、目線を横に向けた。
テーブルをはさんだ向かい側に
亜依は座っていた。
……表情は固く
黙って、うつ向いたまま。
今にも泣きそうな、潤んだ瞳。
強く握り締められた、小さな手。
……まるで
捨てられた子犬の様に
弱々しく、佇んでいる亜依。
“俺が守ってやらなきゃ”
……そう思うのに。
抱き締める事すら出来ない、俺。
……すげぇ、情けない。
