私は手を止めイリアスの方を見た。
「なんだそれ」
「え?」
「聖女を護るのは騎士の役目?」
イリアスは目を瞬いた。
「だって、そういうもんだろ?」
「そういうもんて……?」
合点がいったようにイリアスは「あー」と頷いた。
「そっかそっか。お前、超田舎の出だって言ってたもんな」
確かに自分でそういう設定にしたけれど、改めて言われるとムッとしてしまう。
「聖女様の伝説だって。聖女様は異世界から現れその国を繁栄へと導く。それは知ってるよな?」
「ああ」
「で、大昔現れたっていう聖女様を傍でお護りしたのが騎士だったんだ」
「えっ、聖女様って大昔に現れてたのか!?」
そこでまず驚いてしまった。
てっきり予言的なものだと思っていた。
「あくまで伝説だけどな? だから、聖女様をお護りするのは騎士の役目だとされてるんだ。このレヴァンタ騎士団だって元はいつか現れるだろう聖女様のために創設されたっていうぜ?」
私は目を大きくしてその話を聞いていた。
(聖女様をお護りするのは騎士の役目……)
「なんだそれ」
「え?」
「聖女を護るのは騎士の役目?」
イリアスは目を瞬いた。
「だって、そういうもんだろ?」
「そういうもんて……?」
合点がいったようにイリアスは「あー」と頷いた。
「そっかそっか。お前、超田舎の出だって言ってたもんな」
確かに自分でそういう設定にしたけれど、改めて言われるとムッとしてしまう。
「聖女様の伝説だって。聖女様は異世界から現れその国を繁栄へと導く。それは知ってるよな?」
「ああ」
「で、大昔現れたっていう聖女様を傍でお護りしたのが騎士だったんだ」
「えっ、聖女様って大昔に現れてたのか!?」
そこでまず驚いてしまった。
てっきり予言的なものだと思っていた。
「あくまで伝説だけどな? だから、聖女様をお護りするのは騎士の役目だとされてるんだ。このレヴァンタ騎士団だって元はいつか現れるだろう聖女様のために創設されたっていうぜ?」
私は目を大きくしてその話を聞いていた。
(聖女様をお護りするのは騎士の役目……)



