慰めになるかわからないがそう笑顔で言うと、イリアスはこちらを見上げ照れたように頭を掻いた。
「そ、そっか……?」
「そうそう。やっぱ一人じゃ不安だったし、お前が来てくれて助かったよ。ありがとな、イリアス」
これは本心だった。
バラノスのことなんて私はイリアス以上に何も知らないのだ。
我ながら無謀にも一人で向かおうとしていたが、こうしてイリアスが一緒に来てくれて本当に心強かった。
「団長にお前を守れって言われたしな。……まぁ、城から出すなっていう命令には背いちまったけど」
イリアスは尻についてしまった枯葉を払いながらゆっくりと立ち上がり大きく深呼吸をした。
どうやら持ち直したらしい。
「で、どうやってバラノス城に忍び込むつもりなんだ? 夜になるのを待つのか?」
「忍び込むつもりなんてない。真正面から入るつもりだ」
「は!? そんなの無理に決まってんだろ!」
焦るようにイリアスが声を上げた。
「でもそれが一番手っ取り早いだろ。呪いで苦しんでる奴が城のどこにいるかもわからないし」
「その姿でか!?」



