思わず大きな声で否定していた。
「でも実際、フレージアはそう言って脅されたんだろ?」
フレージアの顔が強張るのがわかった。
「そ、それは多分、オレを助けるために仕方なく……本気だったわけじゃない!」
強く言いつつも、半分はそうであって欲しいという願望だった。
フヌーディがふんと鼻で笑う。
「どうだか。俺は騎士の奴らの残忍さをよーく知ってるからな」
残忍さ……それを聞いてズキリと胸が痛む。
騎士は国を守るために命を賭して戦う。
そのためには敵を……人を傷つけることもあるだろう。
それは、騎士団長であるラディスも同じで……。
――彼は、これまで一体どれだけの人をその手にかけてきたのだろう。



